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P.P.Content Corp.の新しい挑戦──。2022年より、P.P.Content Corp.は電子書籍に加え、千慶烏子の紙書籍・ペーパーバックの出版を始めました。より広く、より多くの読者の皆さまに、読みやすくスタイリッシュなデザインで、詩人の書物を届けるP.P.Content Corp.の新しい挑戦が始まりました。ぜひ一度ブックストアにお立ち寄りください。

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千慶烏子の本はAmazon Kindleストアをはじめ、Apple Booksストア、Google Playブックストアなど5つのブックストアでご購入いただけます。下のストアアイコンを押すと各ストアの商品ページがご覧いただけます。商品ページでは、詳細な解説やデモをご覧いただくことができます。ぜひ一度、本の売場にお越しください。

千慶烏子『TADAÇA』

TADAÇA

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-18-3, 978-4-908810-32-9

人類の歴史にはじめてインターネットが登場したときに、人はどのような未来をそこに見いだし、詩人はどのような書物をそこに創造したのか──。二十一世紀初頭、インターネット草創期に先駆的なデジタル出版で海外から高い賞賛が寄せられた千慶烏子の『TADACA』。傑作と名高い第三章の写真論「La Chambre Numerique」を含む全四章を完全収録。この不可能な挑戦、この孤立無援の行程のもとで行われたデジタルの内面化の過程を通して、デジタルははじめて歴史的人間性を獲得する──。

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千慶烏子『やや あって ひばりのうた』

やや あって ひばりのうた

千慶烏子著

ISBN: 978-4-908810-03-9, 978-4-908810-10-7

天使との格闘──。本書における千慶烏子は、若々しく、怖れげもなく、野心的である。若い詩人が力を溜め、自分の力以上のものに挑みかかってこれを天賦の才能に物を言わせて捩じ伏せようとしているさまを想像するといいだろう。そのさまはまさに「天使との格闘」の挿話において語られる姿であり、天使と格闘する詩人の姿そのものである。咆哮を上げて猛々しく立ち上がるその相貌はもちろん、怖れげもなく隙を見せて飛びかかるその柔らかく無防備な腹もまた若々しく美しい。千慶烏子は、天使と闘う詩人だと記憶されていいだろう。

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千慶烏子『ポエデコ』

ポエデコ

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-05-3, 978-4-908810-27-5

脱現代性の詩的方法論。デコンタンポランという聞き慣れないフランス語は、現代性の危機に対抗するべくして詩人の作り出した新しい文学上の方法論だ。英語に置き直すならばディコンテンポラリー、脱構築の脱が加えられた現代性、すなわち脱現代性の方法論だ。喩えるならばそれは、われわれの現代性に加えられたぎざぎざの切れ線だ。この全く新しい概念のもとで想像力が疾走する。──対抗的であり、挑戦的であり、攪乱的であるような想像力のかたち。千慶烏子のポエジー・デコンタンポレヌ。珠玉の三十篇を収録。

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千慶烏子『アデル』

アデル

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-28-2, 978-4-908810-02-2

ヴィクトル・ユゴーの娘アデルの悲恋に取材した千慶烏子の長編詩篇『アデル』。その才能をして類稀と評される詩人の書き記す言葉は、あたかも暗室のなかの多感な物質のように、一瞬一瞬の光に触れて鮮明なイマージュを書物の頁に印しづけてゆく。そして恋の苦悩に取り憑かれた女を、その悲嘆に暮れるさまを、失意のなかで愛の真実について語ろうとするさまを、近接性の話法のもとで精緻に写しとどめる。傷ましいほど明晰な感受性、あるいは極めて写真的なヴァルネラビリティ。──千慶烏子の名前を冠したシリーズ作品『Femmes』の巻頭を飾る、みずみずしく多感な愛の悲劇『アデル』。

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千慶烏子『デルタ』

デルタ

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-26-8, 978-4-908810-04-6

きわめて今日的なカタストロフのもとでボードレールのファンタスムが、あるいはコルプス・ミスティクスのシミュラークルが、全く新しい光を受けて上演される。都市と売淫、断片と化した身体。あるいは石と化した夢。娼婦への愛は、果たしてヴァルター・ベンヤミンの言うとおり、商品への感情移入のハイライトなのか。ためらう者の祖国とは何か。人でなしの恋とは何か。コギトの誘惑あるいは内省の悪徳とは。この美貌の女が語る「接吻で伝染する死の病」とはいったい何なのか──。予断を許さない大胆な構成のもとで繊細かつ多感に繰り広げられる千慶烏子の傑作長編詩篇『デルタの恋』。

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千慶烏子『クレール』

クレール

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-06-0, 978-4-908810-08-4

千慶烏子のプネウマティクとバロッキズモは、われわれの記憶の古層にたたまれた愛の神話を、かくも現代的な表象空間のもとでかくもモダンに上演する。アレゴリーとは他者性(アロス)の言説。千慶烏子が舞台の上の女たちに語らせる甘美な愛の言説とは、このアロスの言説、他者性の言説に他ならない。神の女性的な部分。狂気のもうひとつの側面。全体的で命令的な連続する快感。実に愛の妄執とは、ジャック・ラカンの言うとおり「女として現われる」のである。──急迫するファントーム。明晰な愛のオブセッション。目眩くテクストの快楽。千慶烏子の『クレール』。

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千慶烏子『冒険者たち』

冒険者たち

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-17-6, 978-4-908810-23-7

詩人が詩を書く意味とは何か――。しばしば問われるこの抽象的な問いかけに対するきわめて具体的で明瞭な回答を読者の皆さんは本書に見いだすことができるだろう。(中略)本書にあるものをずばり一言で言い表すならば、それは「詩の力(poiesis)」である。それは、その詩的創造の過程において、詩人がみずからをその力によって目覚めさせ、奮い立たせ、立ち上がらせるような力であり、困難な状況を生きられるものにする力である。――話題沸騰、全盛期千慶烏子の代表作『冒険者たち』。

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千慶烏子『ねじふりこ』

ねじふりこ

千慶烏子著 ISBN: 978-4-908810-30-5, 978-4-908810-15-2

君は烏子というものをどう考えるべきなのか――。君はこれを捩子や振子あるいは浮子のようなものだと考えるといい。僕たちの机の右側の上から二番目の引き出しに仕舞われたまま忘れ去られている何か重要なものであり、開けるたびに僕たちを戸惑わせたり混乱させたり魅了したりするあの風変わりで貴重な何かなのだ――。その独自の作風から「わが国の自由詩の作品史にかつて現れたことがない」と評されるれる鬼才の詩人千慶烏子の処女作品『ねじふりこ』。烏子と捩子と振子のパノラマ島奇譚。

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DEMO

千慶烏子の作品を読んでみましょう。各ストアの商品ページには、試読用のデモと詳細な解説が用意されています。センクエイコムでもこれらのテキストをご覧いただくことができます。作品の解説を読むにはトップメニューから「NOTE」を、デモを読むには「DEMO」を押します。下の作品画像を押すとデモの続きを読むことができます。

千慶烏子『ポエデコ』

ポエデコ

千慶烏子著

ISBN: 978-4-908810-05-3, 978-4-908810-27-5

自転車を押しながら坂道を登ってゆく彼女を見つけてマリと叫んだ。僕たちの夏の始まりだった。僕たちはその夏一緒に過ごそうと約束していた。誰にも内緒で、自転車を走らせ、一晩でいいから湖のほとりのコテージで一緒に過ごそうと二人だけの約束をしていたのだった。僕は彼女を見つけて名前を叫んだ。半袖のブラウスからのぞく肌という肌のすべてが美しく、額に結んだ粒のような汗までが美しかった。僕たちは夏の盛りの泡立つような虫の声に煽られながら、乾いた唇に唇を重ね、早熟な愛の感情におたがいの肌を寄り添わせるのだった。峠を越えると右手に湖を望んで下り坂を走った。コテージでは最初はどこかためらいがちだったけれど、抱き合う以外に愛を伝える方法を知らない僕たちは、湖畔の美しい光景を見ることすら忘れて、暗い部屋のなかで早すぎる愛の吐息に溺れるのだった。時にはいつか撮る映画の話をして、まだ手に触れたことすらないカメラを構える格好をして彼女の初々しい裸体を眺めるのだった。ただただ愛を交わすそのことだけが僕たちの夏の営みだった。一夜が二夜になり、二夜が三夜になった。そして、空模様が夏の終わりを告げて慌ただしく暮れ始めようとするころ、あたかもカメラのなかの感じやすい物質が光に触れて美しい痕跡を宿したように、僕たちは早すぎる愛の痕跡を宿して…

千慶烏子『クレール』

クレール

千慶烏子著

ISBN: 978-4-908810-06-0, 978-4-908810-08-4

思えば、あの日はじめてサーカスの馬屋で見た中国男がわたしに微笑みかけることをせず、罌粟の咲き乱れる裏庭の片すみで、弦が一本しかない中国のセロを弾いてわたしたち家族を感嘆させることもなく、柔らかいなめし革のような肌を輝かせてわたしの手にうやうやしく接吻することもなく、そのまま馬に乗ってこの小さな村から出て行ってくれたのなら、どれほどよかったことだろうか。葡萄摘みの女たちがまだ早い新芽をいらって夏の収穫に思いをはせるころ、時おり吹く風に初夏の緑が柔らかな若葉をめぐらせるころ、はるか西の果てに海洋を望むアキテーヌの領地に幌を寄せ、どこか物悲しいロマの男たちの奏でる音楽に合わせて、美しく化粧をしたブランコ乗りの娘が目の前をあわただしく行き過ぎるたび、わたしはあの男の長い髪を思った。ナイフ投げの男が観客の鼓動を高鳴らせ、松明を手にした男たちが高々と火を吹いて夕空に火柱をあげるたび、わたしはあの男の焼けた肌を思った。そして、不思議なセロを手にしたあの男が、金色の髪をなびかせて雄叫びをあげる獰猛な獣に歩み寄り、鞭をふるうでもなく、怒声をあげるでもなく、誰もまだ聞いたことがないような抒情的な音楽を奏でて、この猛り狂う百獣の王を眠らせたとき、なぜかしらわたしは、永い眠りから覚めたのだと思った…

千慶烏子『アデル』

アデル

千慶烏子著

ISBN: 978-4-908810-28-2, 978-4-908810-02-2

海辺にひびく鳥の声を美しいと思った。頬を撫でて行き過ぎる潮のかおりをいとおしいとわたしは思った。もう二度とパリに戻ることはないかもしれないというわたしたち家族の深い絶望の色で、瞳に映るものすべては暗く沈んでおり、また、夜ともなればいつも父を苦しめる亡姉レオポルディーヌの痛ましい記憶にわたしたち家族の思い出は逃れようもなく囚われており、わたしたちは、パリを遠く離れた小さな島の小さな街で息をひそめるように深い喪のただなかにいた。しかし、海辺にひびく海鳥の声を美しいとわたしは思った。頬を撫でて行きすぎる潮のかおりをいとおしいとわたしは思った。この肌にふれる海のひびきが鼓動を高鳴らせるとわたしは思った。そして、ここ、ガンジーの浜辺でエニシダを挿した食卓の花瓶や静かに揺れるお父さまの椅子、その背もたれの縁に手を差し伸べて優しく微笑むお母さまの美しい横顔、もはや年老いて耳の遠くなったばあやがわたしを気づかって差し出してくれる洋梨のデセール、そのように取り止めもなくわたしの瞳に映るもののすべてが、海辺にせまる夕暮れの深い静寂のなかで、もはや決して繰り返されることはないであろう一刻一刻の美しい輝きをおびてわたしの眼の前に立ち現われたその瞬間、わたしは恋に落ちていることを確信しました…

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